OCEAN STUDY の研究概要

大阪府下の産婦人科・内科・小児科(一部)施設等と協力しHPVワクチンの効果を確かめる研究

本邦において、HPVワクチン接種は2010年度より公費助成が開始され、2013年度には定期接種に行こう、一時は接種率が70%を越えていました。しかし、いわゆる副反応問題により2013年6月には積極的勧奨の差し控えが発表されて、接種率は1%未満まで激減しました。2022年4月に積極的乾燥が再開され、同時に積極的勧奨の差し控えにより接種の機会を逃した1997~2005年度(平成9~17年度)生まれの女性を対象に、救済措置として公費によるキャッチアップ接種が開始されました。しかし、キャッチアップ接種の有効性に関しては、接種時の年齢によりその効果に明らかな違いがあることが海外から既に報告されておりますが、本邦で行われている17~27歳でのキャッチアップ接種の有効性は明らかになっていません。

私たちは、大阪府下の産婦人科・内科・小児科(一部)施設等と協力し、これらを検討する研究 OCEAN STUDY を行っています。

OCEAN STUDY事務局
大阪大学大学院医学系研究科産科学婦人科学教室

OCEAN STUDY での研究の流れ

ワクチン接種登録者

ワクチンを接種していない方

20歳、25歳時の子宮がん検診を受診される際に、HPVに感染しているかどうかを無料で検査します。

日本でどのような型のHPVの感染が見られるのか、またワクチンが実際HPVの感染や子宮頸がん・その前がん病変を予防できているのか、を調べます。

2024年2月末までにワクチン接種した方 5,059人、ワクチン接種していない方(検診のみの方) 2,201人にご登録いただいています。

※ 12~16歳の方のワクチン接種時登録は、2015年3月末をもって終了しています。